自宅の周りで見慣れない人を見かけたり、ポストや表札に不審な印が残されていたりしたことはありませんか?実はそれ、空き巣犯による下見の可能性があります。
警察庁の統計によると、侵入窃盗のうち空き巣は大きな割合を占めており、多くの犯人は事前に下見を行ってからターゲットを決めるとされています。つまり、下見の兆候に気づくことができれば、被害を未然に防げる可能性が高まります。
この記事では、空き巣の下見に見られる特徴や兆候の見分け方、そして下見されても諦めさせるための防犯対策を、公的データや専門機関の情報をもとに分かりやすく解説します。
- 空き巣犯が下見で確認している主なポイント
- 下見の兆候を見抜くためのチェックポイント
- マーキングの意味と見つけたときの対処法
- 下見されても諦めさせる効果的な防犯対策
空き巣の下見に見られる特徴と兆候の見分け方

空き巣犯が下見で確認している主なポイント
空き巣犯は犯行前に周辺環境や住人の生活パターンを入念に調べるとされています。ALSOKやセコムなどの防犯会社の情報によると、犯人は主に以下のようなポイントを確認しているといわれています。
まず、住宅周辺の人通りや死角の有無です。人目につきにくい場所にある家は、対策の優先度が高いといえます。次に、住人の在宅・不在のパターンです。日常的に留守になる時間帯が長い家ほど注意が必要です。
また、防犯設備の有無も確認対象とされています。防犯カメラやセンサーライト、補助錠などが見える位置に設置されている家は、犯人にとって「防犯意識が高い家」と映り、ターゲットから外れやすくなります。
下見の兆候を示す不審な行動パターン
同じ人物が短期間に何度も自宅周辺をうろついている場合は、下見の可能性があります。空き巣犯は1回だけでなく、複数回にわたって下見を行うことがあるとされています。
具体的には、同じ車が何度も周辺を低速で通過したり、用事がなさそうなのに周辺を歩き回っている人物がいたりする場合は注意が必要です。また、配達員や工事業者を装って訪問し、住人の在宅状況を確認するケースも報告されています。
こうした不審な動きに気づいたら、日時や人物の特徴をメモしておくと、後から警察に相談する際に役立ちます。
マーキングの種類と意味を理解しておこう
マーキングとは、犯人が下見の結果を記号や文字で残す行為のことです。ALSOKや東急セキュリティなどが公開している情報によると、表札・郵便受け・インターホン・メーターボックス周辺に記号が残されていることがあります。
記号にはそれぞれ意味があり、家族構成や在宅時間帯などの情報が含まれている可能性があるとされています。例えば「○」「×」「△」といった記号は、侵入のしやすさを示しているといわれています。
身に覚えのない記号やシールを見つけた場合は、写真を撮ってから消去し、最寄りの警察署に相談しましょう。

インターホンや不審な訪問に備えるポイント
インターホンを鳴らして在宅確認をするケースがあるため、カメラ付きインターホンの導入が有効です。録画機能付きのインターホンであれば、不在時の訪問者を後から確認できます。
心当たりのない訪問者が頻繁に来る場合や、インターホンが鳴ったのに誰もいないことが続く場合は、下見の兆候として注意が必要です。こうした状況が続くときは、訪問の日時を記録しておきましょう。
また、宅配便や点検業者を名乗る訪問があった場合は、事前に予約した覚えがあるか確認し、不審に感じたらドアを開けずに対応することが大切です。
空き巣の下見の特徴を踏まえた効果的な防犯対策

防犯意識の高さをアピールして下見を諦めさせる
空き巣犯が犯行を諦める理由として多く挙げられるのは「声をかけられたこと」だとされています。近所で見慣れない人を見かけたら、軽い挨拶をするだけでも防犯効果が期待できます。
また、防犯ステッカーを目立つ位置に貼ったり、窓に補助錠を取り付けたりするなど、外から見て防犯対策をしていることが分かる状態にしておくことも重要です。侵入に時間がかかりそうだと判断させることで、ターゲットから外れる確率が高まります。
警察庁のデータでは、侵入に5分以上かかると多くの犯人が諦めるとされています(警察庁「住まいる防犯110番」)。窓や玄関の防犯性能を上げることは、下見の段階で「この家は難しい」と思わせる効果的な方法です。
防犯カメラやセンサーライトで抑止力を高める
防犯カメラは「見られている」という心理的プレッシャーを与え、犯行を抑止する効果があるとされています。玄関や駐車場など、人が近づく場所に設置するのが効果的です。
センサーライトも併用すると、夜間に人が近づいた際に自動で点灯するため、不審者が近づきにくくなります。ただし、設置場所によっては通行人に反応して頻繁に点灯し、近隣トラブルになる場合もあるため、照射範囲の調整が大切です。
最近では工事不要で設置できるワイヤレスタイプの防犯カメラも増えており、賃貸住宅でも手軽に導入できるようになっています。
近隣住民との連携で「見守りの目」を増やす
地域ぐるみの防犯活動は、空き巣被害を減らすために非常に効果的とされています。日頃から近所の方と挨拶を交わし、不審な出来事があれば共有する習慣をつけておきましょう。
自治体や町内会が実施している防犯パトロールに参加するのも有効な手段です。地域の目が行き届いている場所では、犯人にとって犯行のリスクが高くなるため、下見の段階でターゲットから外す判断につながります。
長期間留守にする場合は、信頼できる近隣の方にその旨を伝えておくと、不審な動きがあった際に気づいてもらいやすくなります。
不審な兆候を見つけたときの正しい対処法
不審者や不審な痕跡を見つけたら、自分で対処しようとせず、まず警察に相談することが最も重要です。緊急性が高い場合は110番、相談の場合は「#9110」(警察相談ダイヤル)を利用しましょう。
マーキングを見つけた場合は、消去する前にスマートフォンで写真を撮影しておくと、警察への相談時に具体的な説明ができます。写真撮影後はすぐに消去してかまいません。
また、不審な人物を見かけた場合は、無理に声をかけず、安全な場所から日時・人物の特徴・車のナンバーなどをメモしておきましょう。こうした記録の積み重ねが、警察の捜査に役立つことがあります。

(参考: ALSOK「空き巣の前兆はある?下見で諦めさせる方法とおすすめ防犯グッズ」)
よくある質問
空き巣の下見は何回くらい行われますか?
空き巣犯は1回だけでなく、複数回にわたって下見を行うケースが多いとされています。周辺の人通りや住人の生活パターンを把握するために、数日から数週間かけて観察を続けることもあるといわれています。普段見かけない人物が繰り返し現れる場合は、注意しておくとよいでしょう。
マーキングを見つけたらどうすればいいですか?
身に覚えのない記号やシールを発見した場合は、まずスマートフォンで写真を撮影し、その後消去しましょう。撮影した写真を持って最寄りの警察署や交番に相談すると、状況に応じたアドバイスを受けられます。併せて、玄関や窓の施錠確認など基本的な防犯対策も見直しましょう。
下見されやすい家の特徴はありますか?
一般的に、人通りが少ない場所にある家、塀や植栽で死角が多い家、長時間留守にすることが多い家は、対策の優先度が高いとされています。また、郵便物がたまっている、夜間に照明がついていないなどの「留守だと分かりやすい状態」も注意が必要です。防犯対策を外から見える形で行うことが大切です。
在宅中でも下見されることはありますか?
在宅中でも下見が行われる可能性はあります。宅配便や点検業者を装ってインターホンを鳴らし、応答の有無や住人の様子を確認するケースが報告されています。心当たりのない訪問があった場合は、ドアを開けずにインターホン越しに対応し、不審に感じたら断ってかまいません。
まとめ
空き巣犯の多くは犯行前に下見を行い、周辺環境や住人の生活パターン、防犯設備の有無などを確認しているとされています。同じ人物の頻繁な出没、身に覚えのないマーキング、不審なインターホンの着信などは、下見の兆候として注意すべきサインです。
大切なのは、こうした兆候に気づける観察力と、日頃からの防犯対策です。防犯カメラやセンサーライトの設置、近隣との連携、施錠の徹底など、できることから始めてみましょう。不審な点を見つけたときは、ためらわずに警察に相談することが、家族と住まいを守る第一歩になります。
