インターホンが鳴ったのに、出てみると誰もいない。そんな経験が続くと、不安になる方も多いのではないでしょうか。
実は、空き巣の多くは侵入前に下見を行うとされており、その手段としてインターホンを利用するケースが多いとされています。警察庁の調査では、空き巣が留守を確認する方法の中で「インターホンを鳴らす」が特に多い手段とされています。
この記事では、空き巣が下見でインターホンをどのように利用するのか、その見分け方と、今すぐできる具体的な防犯対策を分かりやすく解説します。
- 空き巣がインターホンを鳴らして下見をする理由と目的
- セールスや宅配を装った下見の見分け方
- 録画機能付きインターホンの防犯効果と選び方
- 外出先からでも応答できるスマホ連動型インターホンの活用法
- インターホン以外と組み合わせた総合的な下見対策
空き巣が下見でインターホンを使う手口と見分け方

空き巣がインターホンを鳴らす主な目的は「留守確認」
空き巣がインターホンを鳴らす主な理由は、住人が在宅かどうかを確認するためです。
警察庁の調査によると、空き巣が留守を確認する手段のうち「インターホンを鳴らす」方法が多く使われているとされています。インターホンを鳴らして反応がなければ「留守」と判断し、侵入のターゲットとして目をつける可能性があります。
また、空き巣の多くが事前に下見を行っているとされており、インターホンは下見の中でも特に手軽に使える確認手段として利用されやすい傾向にあります。応答がないことを何度か確認してから犯行に及ぶケースが多いため、インターホンが鳴って誰もいないという状況が続く場合は注意が必要です。
セールスや宅配を装った下見の見分け方
下見の段階では、訪問販売員や宅配業者を装ってインターホンを押すケースもあるとされています。
住人が応答した場合は「近くで工事をしている者です」「アンケートのお願いです」などと名乗り、不審に思われないようにする傾向があります。見分けるポイントとしては、以下の点が挙げられます。
まず、名刺や身分証の提示がない場合は警戒が必要です。正規の業者であれば、求められれば身分証を見せることができます。また、用件を聞いても具体的な説明がなく、話を濁してすぐに帰ろうとする場合も注意しましょう。さらに、玄関周辺やポスト、メーターボックスの方をやたらと気にしている様子があれば、住環境をチェックしている可能性があります。
不審に感じたら、相手の会社名と氏名をメモしておき、後から会社に在籍を確認するのも有効な方法です。
不在時に繰り返しインターホンが鳴る危険なサイン
帰宅するとインターホンの履歴に知らない訪問者の記録が何件も残っている場合、下見の可能性を疑いましょう。
空き巣は1回の確認で犯行に踏み切ることは少なく、複数回にわたって在宅パターンを探る傾向があるとされています。同じ時間帯に繰り返し訪問がある場合は、生活リズムを把握しようとしている可能性が考えられます。
特に、平日の午前10時から午後3時の時間帯は、仕事や買い物で留守になりやすい時間帯として注意が必要です。この時間帯にインターホンの反応が集中している場合は、意図的に留守を確認しているサインかもしれません。
身に覚えのない訪問が続く場合は、念のため最寄りの警察署や交番に相談しておくと安心です。相談の際にはインターホンの録画データがあると、状況を正確に伝えやすくなります。

インターホンの録画履歴から下見を見抜くポイント
録画機能付きインターホンがあれば、訪問者の映像を後から確認して下見の兆候を見抜くことができます。
チェックすべきポイントは主に3つあります。1つ目は、同一人物が日をまたいで何度も訪問していないかどうかです。2つ目は、インターホンを押した後にすぐ立ち去り、カメラに顔を映さないようにしている様子がないかです。3つ目は、玄関ドアや窓、ポスト周辺をじっと観察しているような動きがないかです。
録画データは定期的に確認する習慣をつけておくことが大切です。不審な映像が残っていた場合は、映像を保存したうえで警察に情報提供しましょう。録画履歴は早めに確認しないと古いデータから上書きされるため、週に1回程度はチェックすることをおすすめします。
空き巣の下見にインターホンで備える防犯対策

録画機能付きモニターインターホンに交換する
効果的な対策の一つは、録画機能付きのモニターインターホンへの交換です。
カメラ付きインターホンが設置されているだけで「顔が記録される」という心理的な抑止力が働き、下見そのものを諦めさせる効果が期待できます。ALSOKやセコムなどの防犯会社も、カメラ付きインターホンの設置を推奨しています。
選ぶ際のポイントとしては、広角レンズで訪問者の全身が映るもの、夜間でも鮮明に撮影できる赤外線対応のもの、録画データを一定期間保存できるものが適しています。賃貸住宅の場合は、工事不要でワイヤレス設置できるタイプも販売されています。防犯カメラと比較すると手頃な価格帯のものが多く、防犯カメラと比較すると手軽に導入しやすいのもメリットです。
スマホ連動型インターホンで外出先からも応答する
スマホ連動型のインターホンを導入すれば、外出中でもリアルタイムで訪問者に応答できます。
空き巣の下見ではインターホンに応答がないことで「留守」と判断されるため、外出先からでも応答できる環境を整えることが重要です。Wi-Fiに接続してスマートフォンに通知が届くタイプのインターホンなら、仕事中や外出先からでもすぐに対応できます。
来客があった際にスマホから「はい、どなたですか?」と応答するだけで、在宅している印象を与えられます。また、録画機能と組み合わせれば、不在時の訪問も自動で記録されるため、帰宅後に訪問者を確認することも可能です。留守中のインターホン応答に不安がある方は、この方法を検討してみてください。

「録画中」ステッカーで抑止力を高める
インターホンの近くに「録画中」「防犯カメラ作動中」などのステッカーを貼ることで、視覚的な抑止効果が期待できます。
空き巣は自分の顔が記録されることを嫌うため、録画されていることが一目で分かる表示があるだけで、インターホンを押すこと自体をためらわせる効果があります。ステッカーは100円ショップやホームセンターで手軽に購入でき、インターホンの横やドア付近に貼るだけで設置できます。
ただし、ステッカーだけでは実際の録画ができないため、できれば録画機能付きインターホンと併用するのが理想的です。ステッカーはあくまで「見せる防犯」として活用し、実際の記録手段も合わせて整えておくことで、より確実な対策になります。
インターホン以外の下見対策を組み合わせる
インターホンの対策に加えて、複数の防犯対策を組み合わせることで、下見の段階で侵入を断念させる効果が高まります。
まず、玄関や窓周りにセンサーライトを設置すると、近づいた人物を自動で照らすため、夜間の下見を抑止できます。また、郵便受けに新聞やチラシが溜まっていると長期不在のサインになるため、こまめに回収するか、旅行時は配達を一時停止しましょう。
さらに、タイマー式の照明を設置して留守中でも室内の明かりが自動で点灯・消灯するようにしておけば、在宅を装うことができます。ご近所との日頃のあいさつや声かけも地域全体の防犯意識を高めることにつながり、不審者が近寄りにくい環境づくりに役立ちます。
(参考: 警察庁「住まいる防犯110番」)
よくある質問
空き巣の下見でインターホンは何回くらい鳴らされますか?
回数は一概には言えませんが、同一人物による訪問が数日間にわたって繰り返されるケースがあるとされています。1回で終わらず、曜日や時間帯を変えて在宅パターンを探ることがあるため、短期間に身に覚えのない訪問が複数回あった場合は警戒しましょう。
インターホンが鳴って誰もいない場合はすぐに警察に相談すべきですか?
1回だけであれば配達業者の誤訪問などの可能性もありますが、複数回続く場合や、近隣でも同様の報告がある場合は、最寄りの警察署や交番に相談することをおすすめします。相談の際は、日時や録画映像などの情報があると対応がスムーズです。警察相談専用電話「#9110」でも相談できます。
賃貸でもインターホンを交換できますか?
賃貸物件の場合、備え付けのインターホンを勝手に交換することは原則できません。ただし、ワイヤレスタイプのモニター付きインターホンであれば、既存のインターホンに後付けする形で設置できる製品もあります。大家さんや管理会社に事前に相談したうえで、原状回復が可能な方法で設置するのがよいでしょう。
古いインターホンのままでもできる防犯対策はありますか?
録画機能がない古いインターホンでも対策は可能です。インターホンの近くに「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼る、玄関にセンサーライトを設置する、外出時もテレビやラジオの音を流しておくといった方法で、空き巣に「この家は防犯意識が高い」と感じさせることが大切です。予算に余裕があれば、工事不要のワイヤレス防犯カメラを玄関付近に設置するのも効果的です。
まとめ
空き巣は侵入前にインターホンを使って下見を行うケースが多く、その目的は主に留守の確認です。身に覚えのない訪問が繰り返される場合や、不審な訪問者が確認できた場合は、早めに対策を取ることが大切です。
録画機能付きインターホンへの交換やスマホ連動型インターホンの導入は、下見そのものを諦めさせる効果が期待できます。「録画中」ステッカーやセンサーライトといった手軽な対策と組み合わせることで、防犯効果はさらに高まります。
まずはご自宅のインターホンの状態を確認し、できることから一つずつ対策を始めてみてはいかがでしょうか。小さな備えの積み重ねが、大切な住まいと家族の安心につながります。
