旅行や出張、実家への帰省などで数日家を空けるとき、「留守だと気づかれて、空き巣に狙われないだろうか」と不安になることはないでしょうか。特に一人暮らしや、日中は誰もいない家庭では、留守のタイミングをどう隠すかが気になるポイントです。
そんな中で最近よく見かけるのが「留守番ダミーテレビ」という防犯グッズです。テレビをつけているように光るライトで在宅を演出し、留守だと気づかれにくくするという商品で、SNSやレビューサイトでも話題になっています。工事が不要で手軽に取り入れられる点も、注目されている理由のひとつです。
この記事では、ダミーテレビの仕組みと防犯上の効果、使うときに気をつけたいポイントを紹介したうえで、タイマー照明や郵便物対策など、あわせて取り入れたい留守番防犯の工夫についても解説します。できることから少しずつ、留守中の不安を減らしていきましょう。
- ダミーテレビの仕組みと在宅を装う効果
- ダミーテレビを使うときの注意点
- タイマー照明や郵便物対策など組み合わせたい工夫
- 長期不在時にチェックしておきたいポイント
留守番中に「ダミーテレビ」で在宅を演出する防犯効果とは
まずは、ダミーテレビがどのような仕組みで防犯に役立つとされているのか、本物のテレビとの違いや、使ううえでの注意点を見ていきましょう。

侵入者は在宅かどうかを確認してから行動するとされている
住宅への侵入犯罪では、犯行の前に留守かどうかを確認する行動が見られるとされています。インターホンを鳴らして応答があるか確かめたり、窓の明かりや物音を頼りに在宅状況を判断したりするケースがあるといわれています。つまり、外から見て「誰かいるかもしれない」と思わせられれば、それだけで侵入をためらわせる材料のひとつになります。
ダミーテレビは、この「在宅を装う」という考え方をそのまま形にした商品です。リスクを避けたい心理につけ込む形で、留守を悟られにくくすることを狙っています。
ダミーテレビの仕組みと、本物のテレビとの違い
市販されているダミーテレビの多くは、周囲が暗くなるとセンサーで自動的に点灯し、不規則に色や明るさが変化するLEDライトによって、まるでテレビの画面が発する光のように見せる仕組みになっています。数時間で自動的に消灯するタイマー機能が付いている製品も多く、電気をつけっぱなしにするより消費電力を抑えられる点も特徴です。
ただし、ダミーテレビはあくまで光を演出する道具であり、録画機能や通報機能は備わっていません。防犯カメラのように証拠を残したり、異常を検知して知らせたりする用途には使えない点は、正直に理解しておく必要があります。
ダミーテレビを使うときに気をつけたいポイント
ダミーテレビは窓のカーテン越しに光が見える位置に置くと、より在宅の演出として伝わりやすくなります。反対に、光が外から見えない場所に置いてしまうと、せっかくの効果を発揮しにくくなってしまいます。
在宅を装う演出はあくまで対策のひとつであり、これだけで侵入を防げると考えないことが大切です。玄関や窓の施錠、補助錠の取り付けなど、基本の対策とあわせて取り入れることで、より安心につながります。
ダミーテレビと組み合わせたい防犯グッズ
在宅を装う工夫は、ダミーテレビ以外にも複数を組み合わせることで、より自然な演出になります。玄関先のセンサーライトや、窓の補助錠、郵便受けの目隠しカバーなど、他の防犯グッズと併用している人も多いようです。
それぞれの対策を単体で考えるのではなく、「留守だと気づかれにくい家にする」という目的でまとめて見直してみると、優先順位もつけやすくなります。
ダミーテレビと組み合わせたい、留守番防犯の工夫
ここからは、ダミーテレビ以外に取り入れておきたい、留守番中の防犯の工夫を紹介します。特別な工事をしなくても始められるものが中心です。

タイマー式照明で「生活のリズム」を演出する
政府広報オンラインでも、住まいの防犯対策のひとつとしてタイマー機能付きの照明が紹介されています。決まった時間に自動で点灯・消灯するように設定しておくことで、普段の生活リズムに近い明かりの動きを演出できます。
玄関や廊下、リビングなど複数の場所でタイマー照明を使い分けると、より自然な在宅の演出につながります。スマート家電のコンセントを使えば、外出先からスマートフォンで点灯のタイミングを調整できる製品もあります。
郵便物・新聞・宅配物をためない習慣
郵便受けに郵便物やチラシがたまっていると、外から見て留守が続いていると気づかれやすくなります。数日以上家を空ける場合は、日本郵便の「不在届」を提出すると、最長30日間、郵便物をまとめて配達せずに保管してもらえます(日本郵便公式サイト)。
新聞を取っている場合も、長期不在の前に配達休止の連絡をしておくと、郵便受けから留守が伝わるリスクを減らせます。ネット通販の荷物も、日時指定や置き配ボックスの活用で受け取りのタイミングを調整しておくと安心です。
インターホン・玄関まわりの見直し
侵入者がインターホンを鳴らして在宅を確認するケースがあるといわれているため、応答の仕方にも注意が必要です。応答した際に不在であることを相手に悟らせない受け答えを意識したり、録画機能付きのインターホンに切り替えたりすることも、防犯の工夫のひとつになります。
「ただいま留守にしております」と正直に告げるより、来客対応中を装う言い回しにしておくほうが、留守を悟られにくくなります。宅配や点検を名乗る訪問にも、事前に予定を確認したうえで対応すると落ち着いて判断できます。
長期不在時にチェックしておきたいこと
数日以上家を空ける旅行や帰省の前には、まとめてチェックしておきたいポイントがあります。玄関・窓の施錠はもちろん、ベランダの物干し竿にタオルなどを干したままにしないか、洗濯物で在宅を装えないかも確認しておくとよいでしょう。
SNSに外出先の様子をリアルタイムで投稿しないことも、留守を知られないための工夫のひとつです。帰宅後に投稿するようにするだけでも、留守の期間を第三者に知らせずに済みます。
ホームセキュリティの導入も検討したい方は、こちらの比較記事も参考にしてください。

よくある質問
Q. ダミーテレビだけで空き巣対策は十分ですか?
ダミーテレビは在宅を装う工夫のひとつであり、これだけで侵入を防げると考えるのは避けたほうがよいでしょう。玄関・窓の施錠や補助錠の取り付けなど、基本的な対策と組み合わせて使うことをおすすめします。
Q. ダミーテレビはどこに置けばいいですか?
カーテン越しに光が外から見える位置に置くと、在宅の演出として伝わりやすくなります。逆に光が室内の奥に隠れてしまう場所では、効果を発揮しにくくなるため注意が必要です。
Q. 不審な人物を見かけたら110番と#9110どちらに連絡すればいいですか?
敷地に入ろうとしている、ドアや窓に触れているなど、今まさに身の危険を感じる緊急性の高い場面では110番に連絡します。一方、不審な人物が近くを歩いていた程度で、緊急性は低いが記録だけ残しておきたい場合は、警察相談専用電話の#9110が案内先になります(政府広報オンライン)。
(参考: 政府広報オンライン「警察に相談 #9110」)
Q. 旅行など長期間家を空けるときの注意点は?
郵便物や新聞をためないよう配達を一時停止する、タイマー照明やダミーテレビで在宅を演出する、SNSへの外出先投稿を控えるなど、複数の対策を組み合わせておくと、留守だと気づかれにくくなります。出発前にまとめてチェックしておくと安心です。
まとめ
ダミーテレビは、留守を悟られにくくする在宅演出のひとつとして、手軽に取り入れられる防犯グッズです。ただし、これだけに頼るのではなく、タイマー照明や郵便物対策、玄関・窓の基本的な施錠対策とあわせて取り入れることで、より安心につながります。
不安なことがあれば一人で抱え込まず、家族と対策を相談したり、緊急性に応じて110番や#9110を活用したりしながら、落ち着いて留守中の備えを進めていきましょう。
