「玄関に防犯カメラを付けたいけれど、賃貸だから壁に穴を開けられない」「工事が必要なタイプだと初期費用も手間もかかりそう」——そんな理由で設置をためらっている方は少なくありません。
実は、玄関ドアに工事不要で取り付けられる防犯カメラにはいくつかの種類があり、賃貸住宅でも試しやすい方法があります。マグネットで固定するタイプや、既存のドアスコープに装着するタイプなど、ドアに穴を開けずに設置できる選択肢が増えてきました。
この記事では、玄関ドアに工事不要で防犯カメラを設置する具体的な方法と、選ぶときに確認しておきたいポイントを整理して紹介します。賃貸・持ち家どちらの方にも参考にしていただける内容です。
- 玄関ドアに穴を開けずに防犯カメラを設置する方法
- ドアスコープ型・マグネット型などタイプ別の特徴
- 賃貸住宅で設置する前に確認しておきたいこと
- 工事不要カメラを選ぶときのチェックポイント
- 設置後によくある疑問への回答
玄関ドアに工事不要で防犯カメラを設置する方法
玄関は空き巣などの侵入者が最初に近づく場所のひとつです。警察庁「住まいる防犯110番」では、侵入に時間がかかるほど犯行をあきらめる傾向があるとされており、玄関にカメラがあることが分かるだけでも、侵入をためらわせる材料のひとつになると考えられています。ここでは、ドアに穴を開けずに設置できる代表的な方法を紹介します。
(参考:警察庁「住まいる防犯110番」)

マグネットタイプでドアに直接取り付ける
ドアが鉄製など磁石がつく素材であれば、強力なマグネットが内蔵されたカメラを貼り付けるだけで設置が完了するタイプがあります。ネジや両面テープを使わないため、退去時に原状回復しやすいのがメリットです。ただし木製ドアやアルミ製の一部など、磁石が付かない素材には使えないため、事前にドアの材質を確認しておく必要があります。
ドアスコープに装着するタイプを使う
玄関ドアにもともと付いている「のぞき穴(ドアスコープ)」に取り付けるタイプのカメラも工事不要の代表的な選択肢です。既存の穴を利用するため新たな加工が不要で、スマートフォンと連携して来訪者を確認できる製品もあります。ドアスコープの規格やドアの厚みによって適合しない場合があるため、購入前に対応サイズを確認しておくと安心です。
突っ張り棒や粘着ステーで固定する
ドア自体に取り付けられない場合は、玄関脇の壁や柱を使う方法もあります。突っ張り棒で床と天井(または壁と壁)の間にカメラ台座を固定したり、雨どいのパイプなどにステンレスバンドで台座を留めたりする方法であれば、ドア本体にも壁にも穴を開けずに玄関周りを撮影できる位置を確保しやすくなります。設置場所によっては配線や電源の取り回しも考えておくとよいでしょう。
賃貸なら事前に管理会社・大家に確認する
工事不要とはいえ、賃貸物件では設置前に管理会社や大家に一声かけておくとトラブルを避けやすくなります。共用部分が映り込む角度になっていないか、他の入居者のプライバシーに配慮した設置になっているかも、あわせて確認しておくと安心です。原状回復の条件は契約内容によって異なるため、退去時の対応もあわせて聞いておくとよいでしょう。
工事不要のカメラの中でも、屋内向けに使いやすいのが下のようなWi-Fiカメラです。玄関の内側や室内から玄関方向を撮影する使い方であれば、こうした製品も選択肢になります。Amazonなどで購入できます。最新価格はリンク先でご確認ください。
工事不要の防犯カメラを玄関ドアに選ぶときのチェックポイント
工事不要のカメラといっても、性能や使い勝手はさまざまです。ここでは、玄関ドア用に選ぶ際に確認しておきたい4つのポイントを紹介します。

録画方式とクラウド保存の有無
録画データをSDカードに保存するタイプと、クラウドに保存するタイプがあります。クラウド保存はカメラ本体が壊れたり盗まれたりしても映像を確認しやすいのが利点ですが、月額料金がかかる製品もあります。保存期間や料金体系は機種によって大きく異なるため、購入前に公式サイトで確認しておきましょう。
電源方式(電池 or 給電)
玄関周りにコンセントがない場合は、電池式やバッテリー内蔵タイプなら配線工事が不要で設置できます。一方で電池切れに気づかず撮影が止まってしまうこともあるため、バッテリー残量をスマートフォンで確認できる機種を選ぶと安心です。常時給電できる場所であれば、給電式のほうが撮影が途切れにくい傾向があります。
夜間撮影・人感センサーの性能
玄関周りは夜間に暗くなりやすい場所です。暗視機能や人感センサーの検知範囲は機種によって差があるため、玄関前の広さや照明の有無に合わせて選ぶことが大切です。人が近づいたときだけ通知が届くタイプであれば、来訪者の確認にも使いやすくなります。
ダミーカメラとの違いを理解しておく
本体だけを見せて抑止効果をねらうダミーカメラは、実際に録画機能があるカメラより安価な傾向がありますが、録画機能がないため、実際に何か起きたときの記録は残せません。抑止と記録の両方を重視するなら、実際に撮影・保存ができる機種を選んでおくほうが、いざというときに安心です。
玄関の外側から敷地全体を広く撮影したい場合は、屋外設置に対応したタイプも選択肢になります。Amazonなどで購入できます。最新価格はリンク先でご確認ください。
よくある質問
ドアスコープ型カメラは全ての玄関ドアに使えますか?
ドアスコープの穴の規格やドア自体の厚みによって、対応できない場合があります。購入前に自宅のドアスコープの直径や取り付け部分の厚みを測り、製品の対応範囲と照らし合わせて確認しておくことをおすすめします。
工事不要のカメラでも防犯効果は期待できますか?
録画機能があり、外から見える位置に設置されていれば、侵入をためらわせる材料のひとつになると考えられています。ただし効果を保証するものではなく、他の対策(補助錠やセンサーライトなど)と組み合わせることで、より侵入されにくい環境づくりにつながります。
賃貸物件で許可を取らずに設置してもよいですか?
工事を伴わないタイプであっても、契約内容によっては原状回復や共用部分の扱いについて取り決めがある場合があります。トラブルを避けるため、設置前に管理会社や大家に一声かけておくと安心です。
カメラに不審な人物が映った場合はどうすればいいですか?
今まさに敷地に入ろうとしている、ドアや窓に触れているなど緊急性が高い場合は110番に連絡します。一方、不審な人物が歩いていた程度で緊急性は低いが記録を残しておきたい、相談しておきたいという場合は、#9110(警察相談専用電話)や最寄りの警察署に連絡する方法があります。まずは日時と映像を記録しておくと、相談する際の手がかりになります。
ホームセキュリティの導入も検討したい方は、こちらの比較記事も参考にしてください。

まとめ
玄関ドアへの防犯カメラ設置は、工事を伴わなくても選択肢が広がっています。マグネットタイプやドアスコープ型など、自宅のドアの材質や状況に合った方法を選べば、賃貸住宅でも取り入れやすくなります。
設置前には管理会社への確認や、録画方式・電源方式などのチェックポイントを押さえておくと、後悔のない選び方につながります。無理のない範囲から、玄関まわりの防犯対策を始めてみてはいかがでしょうか。


