離れて暮らす家族やお子さん、ペットの様子を確認できる見守りカメラは、安心材料として便利な一方で「映像が外部に漏れたらどうしよう」「誰かに勝手に見られていないか」という不安を感じる方も少なくありません。
実際、見守りカメラには覗き見や映像の悪用といったリスクがゼロではありません。ただし、そのリスクの多くは設置方法やパスワード管理など、使う側の工夫で下げられることがわかっています。
この記事では、見守りカメラにどのような危険性があるのか、設置前・設置後に気をつけたいポイント、そして不安を感じたときの相談先を、順を追って整理します。
- 見守りカメラにある危険性の種類
- 設置前に確認したいプライバシーへの配慮
- 乗っ取り・不正アクセスを防ぐための基本対策
- 不安を感じたときの相談先
見守りカメラにはどんな危険性があるのか

不正アクセス・乗っ取りのリスク
見守りカメラの多くはインターネット経由で映像を確認できる仕組みになっています。そのため、初期設定のパスワードのまま使い続けると、外部から映像を見られてしまう可能性があることが、情報セキュリティの専門機関からも指摘されています。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、ネットワークカメラを初期パスワードのまま使うと取扱説明書の情報を知る人に操作されるおそれがあるとして、推測されにくいパスワードへの変更や、他のサービスとパスワードを使い回さないことを呼びかけています。
家族・来訪者のプライバシーへの配慮
見守りカメラは家の中や玄関先など、生活の様子が映り込みやすい場所に設置することが多くあります。撮影範囲に家族のプライベートな行動や、来客・近隣の方の姿が含まれ続けると、本人が望まない形で私生活の様子を記録することになり、プライバシーへの配慮が必要になる場面があります。撮影範囲は必要な場所に絞り、家族や来訪者にもカメラがあることを伝えておくと安心材料になります。
クラウド保存・外部連携時の情報漏えい
映像をクラウドに保存するタイプの見守りカメラでは、保存先のサービス側で情報漏えいが起きるリスクも考えられます。契約前に、通信や保存データが暗号化されているかを確認しておくことが、安心して使うための手がかりになります。
機器の設置ミスによる死角・誤作動
見守りたい相手が映らない位置に設置してしまったり、Wi-Fiの電波状況によって映像が途切れたりすると、本来の見守り目的が果たせなくなることがあります。設置後は実際に映像を確認し、見たい範囲がきちんと映っているかをチェックする習慣をつけておくことが安心につながります。
見守りカメラの危険性を減らすためにできること

パスワードとアプリの管理を見直す
最初にやっておきたいのが、パスワードの見直しです。初期パスワードから、誕生日や電話番号など推測されやすい文字列を避けた独自のパスワードに変更しておくことが基本になります。また、カメラの操作アプリやファームウェアは、提供元から更新の案内があれば早めに適用しておくと、見つかった不具合への対応につながります。
映像の共有範囲を家族内に限定する
映像を見られるアカウントやログイン情報は、必要な家族だけに絞って共有することが基本です。使わなくなったアカウントや、離れて暮らす親族に一時的に共有した権限は、見直すタイミングで解除しておくと、映像にアクセスできる人を把握しやすくなります。
設置場所と向きを定期的に見直す
見守りたい範囲だけが映るように、設置場所や角度を定期的に確認しましょう。部屋の配置を変えたタイミングで、意図せず玄関先や隣家の敷地まで映り込んでいないかをチェックすることが、プライバシーへの配慮につながります。
信頼できるメーカー・サポート体制を選ぶ
見守りカメラを選ぶ際は、価格だけでなく、セキュリティに関する情報公開やサポート対応の実績があるメーカーかどうかも確認材料になります。Amazonなどで購入できる製品も多いため、最新の仕様や価格はリンク先で確認するとよいでしょう。

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(参考: IPA(情報処理推進機構)「ネットワークカメラシステムにおける情報セキュリティ対策要件チェックリスト」)
よくある質問
見守りカメラの映像が外部に見られているか不安なときはどうすればいいですか?
まずはパスワードを変更し、アプリに記録されているログイン履歴やログイン中の端末一覧を確認しましょう。身に覚えのないアクセスがあった場合は、メーカーのサポート窓口に相談する方法があります。
家族にカメラの存在を伝える必要はありますか?
一緒に暮らす家族がいる場合は、見守りカメラを設置していることを伝えておくと、後からの誤解や不安を避けやすくなります。来訪者が映り込む場所であれば、その旨が伝わる表示をしておくことも安心材料になります。
隣の家や道路まで映ってしまう場合はどうしたらいいですか?
撮影範囲に隣家の敷地や玄関先が含まれ続けると、相手のプライバシーへの配慮が必要になる場合があります。設置角度を見直したり、不要な範囲が映らないようマスキング機能を使ったりする方法があります。
不審なアクセスに気づいたら警察に相談できますか?
侵入されている、犯人が近くにいるなど緊急性が高い場合は110番に連絡します。緊急性は低いものの不安が残る、記録を残したいという場合は、警察相談専用電話の#9110や最寄りの警察署に相談する方法があります。
ホームセキュリティの導入も検討したい方は、こちらの比較記事も参考にしてください。

まとめ
見守りカメラには、不正アクセスやプライバシーへの配慮といった危険性がありますが、その多くはパスワード管理や設置場所の見直しなど、使う側でできる対策で下げられることがわかっています。
家族の安心のために導入したカメラが、逆に不安の種にならないよう、設置後も定期的に設定や映像範囲を見直す習慣をつけておきましょう。
