玄関にスマートロックを取り付けたいけれど、「今までの鍵は使えなくなるのでは」「電池が切れたら家に入れなくなるのでは」と不安に感じている方もいるかもしれません。せっかく便利さを求めて導入しても、もし締め出されたら本末転倒です。
実際には、多くのスマートロックは既存の鍵(物理鍵)をそのまま残して併用できるように作られています。ただし製品のタイプやドアの鍵の形状によって、対応できる・できないがあるため、導入前に確認しておきたい点がいくつかあります。
この記事では、スマートロックと物理鍵を併用する仕組みや注意点、賃貸で導入する場合に気をつけたいポイントを整理します。併用するメリットや、不安なときの相談先もあわせて紹介します。
- スマートロックと物理鍵を併用できる仕組みと確認したいポイント
- サムターンの形状によって設置できないケースがあること
- 電池切れ・故障時に物理鍵が頼りになる理由
- 賃貸で導入するときに管理会社へ確認したいこと
- 不安なときの相談先(110番・#9110の使い分け)
スマートロックと鍵の併用|仕組みと確認したいポイント

スマートロックには、ドアに工事を加えずに既存の鍵の上から取り付ける「後付けタイプ」と、ドアそのものを交換する「交換タイプ」があります。賃貸・持ち家を問わず広く使われているのは後付けタイプです。
後付けタイプなら物理鍵をそのまま残せる
後付けタイプのスマートロックは、専用のテープなどでサムターン(室内側のつまみ)の上に本体を取り付ける仕組みのものが多く、鍵穴や物理鍵はそのまま使える状態で併用できる製品が販売されています。スマートフォンからの操作で本体がつまみを回す仕組みのため、外から物理鍵を挿して回す操作にも影響しにくいとされています。
Amazonなどで購入できます。対応するドアの形状やサムターンのサイズは製品によって異なるため、最新の仕様はリンク先でご確認ください。

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サムターンの形状によっては設置できない場合がある
サムターンが室内に埋め込まれているタイプのドアなど、ドアによってはサムターンの形状や位置がスマートロックに対応していないことがあります。購入前に、お使いのドアのサムターンの形・大きさが製品の対応範囲に含まれているかを確認しておくと安心です。
メーカーの対応表やサイズ確認ツールを提供している製品もあるため、取り付け前にチェックしておくと、購入後に取り付けられないというトラブルを避けやすくなります。
電池切れ・故障時に物理鍵が頼りになる
スマートロックの多くは電池で動作するため、電池が切れたり通信トラブルが起きたりすると、スマホからの操作ができなくなる可能性があります。物理鍵を併用できるタイプを選んでおけば、そうした場合でも鍵を使って出入りできます。
電池残量の通知機能がある製品も多いので、通知が来たら早めに交換する習慣をつけておくとよいでしょう。
併用時に気をつけたい鍵の管理方法
物理鍵を残す場合は、鍵の保管場所を家族以外に知られないようにしておくことが基本的な対策として挙げられています。締め出し対策として鍵をキーボックスに保管する方法もありますが、設置場所や暗証番号の管理には注意が必要です。
合鍵を作った場合も、誰にどれだけ渡したかを把握しておくと、鍵の管理がしやすくなります。
スマートロックと鍵の併用|メリットと防犯面の考え方

オートロックで鍵の閉め忘れを防ぎやすくなる
スマートロックのオートロック機能を使うと、ドアが閉まると自動で施錠される仕組みのため、鍵をかけ忘れる場面を減らしやすくなります。外出時に「鍵をかけたか不安」という状態を減らせる点は、物理鍵だけの運用にはないメリットです。
一方で、オートロックは自分自身が締め出される原因にもなり得ます。物理鍵やスマホの暗証番号など、複数の解錠手段を用意しておくと安心です。
補助錠と組み合わせて侵入に時間をかけさせる
スマートロックは操作方法を便利にするものであり、鍵そのものの物理的な強度を上げるものではないとされています。補助錠を別に取り付けて1ドア2ロックにすることで、侵入に手間がかかる状態を作りやすくなります。
警察庁「住まいる防犯110番」の侵入窃盗の手口に関する資料では、一戸建て住宅への侵入手段として、ガラス破り・無締り(鍵をかけ忘れた状態)・合かぎが上位の手口として挙げられています。鍵の種類を増やすこと自体は手口への対策のひとつにすぎないため、無締りを防ぐ習慣や窓の対策もあわせて考えておくとよいでしょう。(参考: 警察庁「住まいる防犯110番」)
賃貸でも後付けタイプなら導入しやすい
両面テープで取り付けるタイプのスマートロックは、ドアに穴を開けずに設置できる製品が多く、賃貸物件でも取り入れやすいとされています。既存の鍵・サムターンを残したまま使えるため、退去時に元の状態へ戻しやすい点も選びやすさにつながっています。
ただし設置可否や原状回復の考え方は契約内容によって異なるため、取り付け前に管理会社や大家に確認しておくと、退去時のトラブルを避けやすくなります。

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不安なときの相談先(110番・#9110の使い分け)
ドアや鍵のまわりで今まさに不審な人物が敷地内にいる、ドアや窓に触れられているなど緊急性が高い場合は110番に通報します。一方、鍵の防犯性に不安がある、設置した機器の見た目や動作が気になるなど緊急性が低い相談は、警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署に相談する方法があります。
どちらに連絡すべきか迷う場合も、まずは記録を残しておき、落ち着いて状況を伝えられるようにしておくとよいでしょう。
よくある質問
物理鍵を使わないようにして、スマートロックだけで運用してもいい?
電池切れや通信トラブルに備えて、物理鍵を使える状態を残しておく運用が安心につながるとされています。普段はスマホで操作していても、物理鍵自体は手元に保管しておくとよいでしょう。
残した物理鍵はどこに保管すればいい?
自宅以外の場所、または家族の中で保管場所を共有しておく方法が考えられます。キーボックスを使う場合は、設置場所や暗証番号が周囲から見えやすくならないよう注意しましょう。
停電や電池切れのときはどうなる?
製品によって対応は異なりますが、物理鍵を併用できるタイプであれば、鍵を使ってそのまま解錠できます。電池残量の通知が来たら早めに交換することで、電池切れそのものを避けやすくなります。
補助錠は別に必要?
スマートロックは操作の便利さを高めるものであり、鍵自体の防犯性を高めるものではないとされています。1ドア2ロックを目指す場合は、補助錠を別に取り付けることも検討の余地があります。
ホームセキュリティの導入も検討したい方は、こちらの比較記事も参考にしてください。

まとめ
スマートロックは、後付けタイプを選べば物理鍵を残したまま併用できる製品が多く、電池切れや通信トラブルに備える意味でも物理鍵を残しておくと安心です。サムターンの形状や賃貸での設置可否は事前に確認しておきましょう。
オートロックで閉め忘れを防ぎつつ、補助錠などと組み合わせて侵入に手間がかかる状態を作ることも、防犯面の考え方のひとつです。できることから少しずつ取り入れて、落ち着いて暮らせる環境を整えていきましょう。
